ヒアルロン酸を打ち続けると?鼻のデメリット・副作用や失敗しない対策を紹介
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ヒアルロン酸を打ち続けると?鼻のデメリット・副作用や失敗しない対策を紹介
2023年06月14日|15:30 ヒアルロン酸

ヒアルロン酸を打ち続けると?鼻のデメリット・副作用や失敗しない対策を紹介

ヒアルロン酸注射は注入する部位によって顔の印象を変えられ、さらにダウンタイムが短いため鼻や涙袋、シワなどへ注入する方の多い人気の施術です。
プチ整形に分類されるヒアルロン酸注射は効果の持続期間が短いため、その状態を維持するにはある程度、定期的に打ち続ける必要があります。

しかし、「ヒアルロン酸を鼻に打ち続けるのは危険」「鼻の形がおかしくなる」という噂を聞き、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回はそのような疑問へお答えするため、鼻へのヒアルロン酸注射を打ち続けるとどうなるのかについて解説します
失敗例やリスク、そして失敗しないための対策もご紹介しているので、 鼻へのヒアルロン酸注射を検討している方は参考にしてください。

ヒアルロン酸注射とは?

ヒアルロン酸注射とは、医療用のヒアルロン酸を皮膚に注入するプチ整形です。
皮下にヒアルロン酸を注入することで内側から膨らみが出るため、鼻や涙袋に立体感を持たせたりほうれい線やシワを軽減したりします。
ヒアルロン酸は硬さや持続力などが異なる様々な種類があり、希望する施術箇所に適した製剤があります。

ダウンタイムがほとんどなく、術後すぐから効果を実感できるのがヒアルロン酸注射のメリットです。

鼻へのヒアルロン酸注射の効果

鼻へヒアルロン酸を注入すると、鼻筋に高さが出て大人っぽい印象に仕上がります。 また、鼻に高さが出ると目元が強調されやすく、目鼻立ちのくっきりとした顔立ちが期待できます。
横顔の変化も特徴的で、鼻が高くなったことで額から鼻筋にかけてのラインが美しくなり立体感が出ます
日本人に多い横顔の平坦な印象が軽減され、美しいラインを形成できます。
このような変化を期待して、鼻のヒアルロン酸注射を希望される方も珍しくありません。

鼻の形状や理想の鼻筋は人によって大きく異なるため、希望に合わせてヒアルロン酸の注入量を調整します。
「ひかえめに高く」「しっかり高く」などの希望に合わせて注入できるため、周囲の人にプチ整形がバレたくない方もさりげなく美しさを追求できます。

ヒアルロン酸は注入後、徐々に体内で分解・吸収されていきます。
使用する製剤によって持続効果期間が異なり、シワ改善を目的としたヒアルロン酸であれば半年~1年弱程度で効果の実感が乏しくなります。

鼻へのヒアルロン酸注射は硬い質感の製剤を使用する場合が多く、持続効果期間は1年程度の製剤もあります。
注入後は徐々に鼻がまた低くなってきたと感じるため、高い状態を維持するためにはヒアルロン酸注射はある程度、定期的に打ち続ける必要があるのです

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ヒアルロン酸注射は打ち続けても大丈夫?

ヒアルロン酸注射は、基本的には打ち続けても問題ありません!と言いたいところですが、現実的には、同じ箇所には3,4回程度で十分です。 ヒアルロン酸とは元々人間の体内に存在する物質のため、他の製剤と比較するとアレルギー反応などが出づらく、安全性が高いと言われています。
しかし、どの施術にも言えることですが美容医療にはリスクがつきものです。
ヒアルロン酸注射を打ち続けることによって稀に副作用やトラブルが起こるので、ここからは考えられるリスクを解説します。

鼻にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?

鼻にヒアルロン酸を打ち続けると、仕上がりの不自然さや鼻筋の太さが気になる場合があります。 また、何度も打ち続けると徐々にヒアルロン酸が蓄積していき、鼻筋にボリュームが出てしまいます。
これらは適切な施術頻度、回数や注入量を守れば起こりにくいトラブルですが、誤ったヒアルロン酸注射の打ち続け方をすると考えられるリスクなので詳しくご紹介していきます。

仕上がりが不自然になる

ヒアルロン酸は体内へ吸収される物質ではありますが、前回注入したヒアルロン酸が多量に残っているにも関わらず次のヒアルロン酸を入れてしまうと、鼻筋が高さだけでなく横へも広がりが出てしまいます。

また、前回のヒアルロン酸がある程度残ったまま次のヒアルロン酸を注射する事を繰り返したり、一度に狭い範囲に多量のヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸が体内で吸収されずしこりになる可能性があります。
しこりは程度にもよりますが、意外と残ってしまう事も少なくなく、状態によってはヒアルロン酸溶解注射を使用しないと消えないため、打ちすぎには注意が必要です。

鼻にヒアルロン酸を打ち続けると必ず不自然な仕上がりになるのではなく、「頻繁に打ち続けた」のが原因なので、前回の注入から期間を設けてから次の注射をするようにしましょう。

鼻筋が太くなる

ヒアルロン酸はある程度柔らかさのある物質なので、注入量が多いと横に流れ、鼻筋が太くなる可能性があります。 最適な注入量と硬さ、また頻回に打ちすぎなければ流れることは少なく、理想の形状を維持できるのでこちらも打ち続ける間隔が大切です。
また、注射するヒアルロン酸の製剤が鼻に適していないと横に流れやすい場合もあります。
鼻へはある程度の硬さがあるジュビダーム・バイクロス シリーズのボラックスやクレヴィエルのコントアなどが適しています。
製剤によって値段が異なるため安さで製剤を選ばれる方もいますが、正しい効果を得るためにも医師へしっかりと相談し、最適な製剤で鼻のヒアルロン酸注射を受けてください。

副作用が現れる

全ての施術に言えることですが、副作用のリスクは必ずあります。 美容医療は常に副作用のリスクと隣合わせなので、ヒアルロン酸注射を受けるたびに副作用が起こる可能性があるのです。

腫れ・むくみ・痛み

ヒアルロン酸注射の中で起こりやすいと言われている副作用が、腫れ・むくみ・内出血・痛みです。 これらの副作用は3日程度で軽減する場合がほとんどですが、1週間以上続くようであれば一度医師へ相談してください。

アレルギー反応

ヒアルロン酸はアレルギー反応が出づらいと言われている製剤ですが、絶対に出ないわけではありません。 痛み・腫れ・熱感が長く続く場合はアレルギーの可能性があるため、注入したヒアルロン酸を除去する必要があります。

血行障害

偶然の要素が強いですが、誤ってヒアルロン酸を血管内に注入すると、血行障害が起こり最悪の場合、皮膚が壊死します。 軽傷であっても肌が皮剥けするなどのトラブルになるため、医師の技量や注入方法も大きく関わる施術です。(鼻へのヒアルロン酸注入はマイクロカニューレと呼ばれる鈍針を使用した場合に血行障害の報告が多いようですので鼻でのマイクロカニューレの使用はあまりお勧めは致しません)
このように鼻へのヒアルロン酸注射は、施術のたびに副作用のリスクがあります。
打ち続ける場合は毎回このリスクがあることを忘れないようにしましょう。

見慣れてさらに打ち続けたくなる

鼻にヒアルロン酸を打ち続けると、鼻が高い状態に見慣れてしまい「もっとヒアルロン酸を入れたい」と感じるようになります。 元々はナチュラルな鼻を希望されていた方も見慣れてしまい、どんどんと注入量を増やしていわゆる太い鼻筋やアバター鼻のようになるケースも珍しくありません。
見慣れてしまい小さな変化で満足できなくなった方は、プチ整形に分類されるヒアルロン酸注射では満足度の高い効果を得るのは難しいでしょう。
客観的な視点を忘れずに継続していくのが大切です。

どうしても今の状態が見慣れてしまい満足のいかない方は、一度、ヒアルロン酸を溶解し、ヒアルロン酸注射ではなくプロテーゼなどの鼻整形を視野に入れるのがおすすめです。

適切な期間を空ければ効果が長持ちする

ヒアルロン酸注射を打ち続けるのはデメリットばかりではありません。 適切な期間を空ければ打ちすぎによるリスクは回避できますし、何より効果が長持ちするというメリットがあります
ヒアルロン酸を打ち続けることによって周囲に被膜が形成され、吸収スピードが緩やかになります。
従来は1年程度で効果が薄れるヒアルロン酸注射も、継続すれば2年程度の持続が見込めるので、適切な期間を空けて打ち続けるのが良いでしょう。
ただ、被膜は時として、遅発性結節と呼ばれる硬いしこりになる事もあるため、注意が必要です。

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鼻へのヒアルロン酸注射の失敗例

鼻へのヒアルロン酸は医師の技術やデザイン力が試される施術です。 注入部位によっては不自然な仕上がりになり、失敗したと感じる方もいるでしょう。 ここからは鼻へのヒアルロン酸注射でよくある失敗例とその原因をご紹介します。

鼻根部のみに注入した

よくある整形鼻にならないよう、鼻筋ではなく鼻の付け根である「鼻根部」のみにヒアルロン酸を注入したいと考える方も多いです。 実は鼻根部のみにヒアルロン酸を注入すると、鼻根部だけが盛り上がった不自然な横顔になります。
正面から見た場合は鼻の高さが強調されるだけなので気づきにくいですが、横顔の写真を見た際に失敗したと感じる方が多いのです。

いわゆる整形鼻は鼻筋にヒアルロン酸を注入したのが原因ではなく、ヒアルロン酸の入れすぎが原因と考えられます。
そのため、正面・横顔ともに美しい仕上がりにするには鼻根部だけではなく鼻筋も含めた全体に適量のヒアルロン酸を注射するのが大切です

顔のバランスに合っていない

鼻へのヒアルロン酸注射はただ入れれば良いのではなく、顔全体のバランスを見て調整しながら注入しなければいけません。 鼻がコンプレックスの方はとにかく鼻を高くすることを重視されますが、お顔立ちによって似合う鼻の高さが異なるため、無理に高さを出すとかえって鼻だけが目立つ結果となります。
例えば、額にあまり高さがない方であれば、鼻根部への注入量は控えめにすることで、アバター鼻を回避できますし、逆におでこが前に出ている方では、ある程度鼻根部にも注入することで、より立体感のあるお顔立ちになります。
しかし、カウンセリングの段階では施術後の顔全体の仕上がりやバランスが想像つきにくい方がほとんどでしょう。
ドクターとしっかり話し合った上で最も自分に似合うバランスを見つけ、調整してもらうようにしてください。

左右非対称になった

一見左右の非対称さが分からない鼻ですが、骨の形に左右差がある場合がほとんどです。 この左右差も見極めた上で左右のヒアルロン酸量を調整すると綺麗に仕上がりますが、医師の技量によってはここを見極められず、左右差を気にせずに注入する可能性があります。
鼻が高くなり今まで以上に強調されることで、左右差が目立ちやすくなるため医師選びには注意しましょう。

こういった左右差はヒアルロン酸が吸収されるとともに落ち着いてきますが、効果が持続している間は気になるかもしれません。

鼻へのヒアルロン酸注射で失敗しないための対策

鼻へのヒアルロン酸注射は顔の印象を大きく変えるため、失敗すると目立ちやすい部分でもあります。 失敗せず理想の鼻へ仕上げるために重視してほしい、クリニック選びや施術に対する対策法をご紹介します。

クリニック選びを慎重におこなう

ヒアルロン酸注射は医師の技量が施術結果に大きく関わるため、クリニック選びが最も大切と言えます。 中には顔のバランスなどは考えず、とにかく患者の希望に合わせて施術を行うクリニックがあります。 一見患者の理想通りに施術をしているように感じますが、「最終的なデザインが想像と違う」「自分の顔に似合わない」などのトラブルになりかねません。
料金の安さや広告を見て決めるのではなく、公式サイトで情報を確認し、さらにクリニックの評判まで詳しく見ておくと安心です。

また、クリニックによって得意なデザインが異なります。
ナチュラルな鼻・高くて細い鼻・控えめな鼻など、好みの症例が多いクリニックであれば、そういったデザインが得意と言えます。
公式サイトや実際のカウンセリングでこれまでの症例を確認して、クリニックごとに得意なデザインを比較するのも良いでしょう。

医師とのカウンセリングを重視する

鼻を理想のデザインに仕上げるためには、細かい希望や小さな悩みまでを医師に伝えることが大切です。 ただ「鼻を高くしたい」と伝えるだけではなく、正面から見たときの希望や横顔の理想を細かく伝えてください。
言葉だけでは伝えきれない部分は、なりたい鼻の写真やイラストがあるとより伝わりやすいです。

希望を伝えたあとは医師が今の鼻の形や顔全体のバランスを見て、どの部位にどれくらいのヒアルロン酸を注入するかデザインを検討します。
鼻は数ミリの差で可愛らしい雰囲気から綺麗な雰囲気まで、印象が変わる施術です。
医師とのカウンセリングで希望デザインをしっかり共有しておかないと、好みではない鼻に仕上がる可能性があります。

打ちすぎに注意する

ヒアルロン酸注射は継続することで効果が長持ちしますが、打ちすぎには注意しなければなりません。 打ちすぎると不自然な鼻筋の高さ・太さになるため、必ず医師に前回の注射時期を伝えた上で適切な期間でヒアルロン酸を打つようにしましょう。
また、ヒアルロン酸注射後の鼻に見慣れたことによる打ちすぎは、第三者から意見をもらうことである程度予防できます。
友人や家族などに客観的な視点で見てもらい、本当にヒアルロン酸の追加が必要なのか確認してもらいましょう。

他の施術を検討する

ヒアルロン酸注射のみでは理想の鼻へ仕上げるのが難しい場合もあり、納得できず短期間でヒアルロン酸を打ちすぎてしまう方も中にはいます。 その場合はヒアルロン酸注射ではなく、他の鼻の施術を検討するのが良いでしょう。
半永久的な効果を期待するのであればプロテーゼ挿入がおすすめですし、鼻先を伸ばす・アップノーズにしたい方は鼻先の手術を行う必要があります。

しかし、他の施術はヒアルロン酸注射と比較すると高額なため、いきなり決断するのは勇気がいるでしょう。
まずはヒアルロン酸注射で様子を見て、半永久的な効果を得たいと感じたら他の施術も視野に入れるのがおすすめです。

見た目を修正したくなった場合

ヒアルロン酸注射を鼻に入れた後、デザインに納得ができず見た目を修正したくなる可能性も考えられます。 その際はヒアルロン酸をさらに追加するのではなく、まずは医師に相談してください。
修正したくなった理由を確認し、その原因に沿って見た目の修正を提案してくれます。
どのように見た目を修正したくなったのかにもよりますが、ヒアルロン酸の追加や他施術の提案、ヒアルロン酸溶解注射で一度ヒアルロン酸を除去するなど様々な方法があります。

まずは施術を受けたクリニックで相談をし、納得が行かなければ他院を予約して修正を依頼することも可能です。

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鼻へのヒアルロン酸注射でよくある質問

ここからは鼻へのヒアルロン酸注射をする際によくある、4つの質問にお答えしていきます。

施術は痛いですか?

注射によるチクっとした軽い痛みがあるため苦手な方もいますが、多くの方は我慢できる程度の痛みです。 クリニックによっては局所麻酔の後にヒアルロン酸注射を行うため、痛みをほとんど感じずに施術が完了します。 痛みが心配な方でもクーリングでほとんど行う事が可能です。

施術時間はどれくらいですか?

鼻へのヒアルロン酸注射の施術時間は10〜15分程度です。来院して受付からデザインの最終確認、術後の休憩やお支払いを含むと合計で1時間程度かかります。

適切な注入量はどれくらいですか?

適切な注入量は人によって異なるため一概には言えませんが、大体0.5cc程度である方が多いです。 ただ、多くのクリニックではヒアルロン酸は1㏄の買取になっていることが多いため、予算を調べる際は1ccを目安として検討すると良いでしょう。 逆に0.1㏄単位の料金設定のクリニックは1本のヒアルロン酸を針を変えて複数人に注入している可能性があるため、クリニックに確認されると良いでしょう。

ヒアルロン酸注射を打ち続けるのをやめたらどうなりますか?

ヒアルロン酸は体内に吸収される物質のため、ヒアルロン酸注射を打ち続けるのをやめると1年程度で元の状態へ戻ります。 ただし、何年も継続して打ち続けていた方は、やめてから2年が経過してもある程度ヒアルロン酸が残っている可能性もあります。
鼻の場合は適量・適切な間隔で注入しても3、4回ほど注入するとそれなりの量のヒアルロン酸が残っていることが殆どです。

鼻にヒアルロン酸を打ち続けた結果まとめ

適切な頻度で鼻にヒアルロン酸を打ち続けると効果が持続するため、基本的には継続して問題のない施術です。 しかし、打つ頻度を間違えると不自然な仕上がりや副作用のリスクが高まるため、医師に相談の上、最適なタイミングで打つのが重要と言えます。 今回ご紹介した鼻のヒアルロン酸注射で失敗しないための対策を参考に、クリニック選びや施術を検討してください。。

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タイデスエナガクリニック
03-5708-5731 受付:10:00~19:00 定休日:月木

監修医師

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末永 裕信

Hironobu Suenaga
  • 2009年 長崎大学医学部 卒業
  • 2009年 一宮西病院 勤務
  • 2011年 大手美容外科 勤務
  • 2014年 水の森美容外科 勤務
  • 2015年 水の森美容外科銀座院 開設 院長就任
  • 2019年 国内および国外の美容クリニックにて技術指導・顧問医として勤務
  • 所属 日本美容外科学会(JSAS)
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