ワキガ・多汗症(手術)
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ワキガ・多汗症(手術)

ワキガ・腋臭症

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汗を作り出す汗腺には主にエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺は頭皮や手のひら、足の裏など全身にくまなく存在しているのに対し、
アポクリン汗腺は主に腋や陰部、乳輪等の限られた場所に存在します。

エクリン汗腺は汗の中でもサラサラとした発汗が特徴であり、いわゆる”汗臭さ”などは
エクリン汗腺由来の発汗によるものです。
単なるワキ汗やワキの汗ジミが気になる場合はこのエクリン汗腺の働きを抑えるボトックス注射が効果的です。

アポクリン汗腺はエクリン汗腺と異なり、ベタベタとした発汗が特徴です。
単なる汗の匂いではなくいわゆる”ワキガ臭い”匂いを発します。

そのため、ワキガや腋臭症の治療はアポクリン汗腺の働きを抑えることになります。
また、アポクリン汗腺は皮下のなかでも真皮下層~脂肪層にかけて分布しています。
つまり、手術によってこの部分のアポクリン汗腺を除去する事がワキガ・腋臭症の治療法です。

手術の方法

1. ワキの有毛部全体に局所麻酔を行います。
2. ワキのシワに沿って4㎝程度の皮膚切開を加えます。
3. 切開部から剪刀(医療用ハサミ)で鈍的・鋭的に皮下を剥離します。
4. 遊離した皮膚を反転して、医師の直視下で直接アポクリン汗腺を除去していきます。
5. 皮膚を縫合し、血腫にならにように皮膚にアンカーを施す
6. 血腫や皮膚潰瘍リスクを最小限にするため、包帯とスポンジによる圧迫固定を行います。

ワキガ・多汗症治療(剪除法)

麻酔 笑気麻酔、静脈麻酔
施術時間 2時間程度
施術当日ご来院までの注意 疾患や内服中の薬がある方はあらかじめお伝えください。
抜糸 10~14日
シャワー 上半身⇒当日より可
下半身⇒3日後から
入浴は抜糸後から可
洗顔 当日より可
メイク 当日より可
ダウンタイム 手術後より包帯による圧迫固定を3日間(手術後3日目に来院)内出血は2週間程度で落ち着いてきます。
2週間ほどは強めの痛みや浮腫みがあり、徐々に落ち着いてきます。
1カ月頃より皮膚の拘縮があり徐々に柔らかくなってきます。
傷跡は1~2年程度で赤みが引き、目立たなくなってきます。
仕上がり 1カ月頃より皮膚の拘縮があり徐々に柔らかくなってきます。傷跡は1~2年程度で赤みが引き、目立たなくなってきます。
切開部の硬さや色素沈着が生じた場合は数カ月から年単位の経過が必要になる場合もあります。
臭いはおよそ80%ほど軽減します。
汗の量もおよそ50%ほどに軽減します。(個人差あり)
リスク・副作用・合併症 ・感染、血流障害、アレルギー
・熱感、浮腫み、硬結
・胸の違和感、異物感、凸凹
・蕁麻疹、かゆみ、痛み
・内出血、血腫、出血
・頭痛、胸痛
・動悸、だるさ、冷汗
・効果が少ないと感じる
・傷跡が盛り上がる、色素沈着
・施術部の感覚鈍麻、麻痺
・皮膚潰瘍
・毛が少なくなる
その他
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