脂肪吸引サンプル
脂肪吸引とは
脂肪吸引は最も効率よく理想の体型に近づける手術と言えます。
カニューレと呼ばれる脂肪吸引専用の細い管を使用し、痩せたい部分の脂肪をピンポイントで取り除く事でボディラインを整えます。
脂肪吸引は手術自体や麻酔における安全管理が向上しており、現在では日帰りでの手術が可能となっています。
カニューレも数mmの小さな穴から挿入する事ができるため、傷口が小さく済みます。
また、脂肪吸引は脂肪細胞そのものを取り除くため、リバウンドが非常に起こりづらい点が最大のメリットです。
脂肪の性質や付き方、筋肉の割合や骨格的な要素により効果には個人差はありますが、それを差し引いても痩身効果は最も高い施術だと言えます。
当院における脂肪吸引のコンセプト
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より多くの吸引量...
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キレイなボディライン...
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徹底した安全管理...
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適正価格...
施術フロー
01 カウンセリングまずは、患者様の吸引希望部位のご状態を評価いたします。
脂肪吸引の手術適応以外にも、安全に手術を行うために患者様自身の既往例やアレルギーなども診察させて頂き、手術及び麻酔に対するリスクの評価をいたします。
また、血液検査によって肝機能や腎機能、貧血・感染症の有無など麻酔や手術を行う上で必要な情報を調べます。
主に注目すべきポイント3点
吸引希望部位の脂肪の付き方、脂肪と筋組織の比率
皮下脂肪は多ければ多い程、吸引量も増える傾向があるため、脂肪が沢山ついている人ほど痩身効果は高いと言えます。
しかし、例えば同じ太さ・大きさの太ももであっても、筋肉質な人の場合は太さの原因は脂肪だけでなく筋肉の要素が強いため、脂肪吸引の効果は減弱してしまいます。
そこで、太さ・大きさの原因が脂肪なのか筋肉なのか、骨格によるものなのかをしっかりと診察を行う必要があります。
脂肪の硬さ
脂肪にも硬さの違いがある事は、一般の方には馴染みが薄いかもしれません。
純粋な脂肪細胞のみであれば脂肪はやわらかいのですが、特に繊維質な脂肪(正確には、多くの繊維組織が紛れ込んだ脂肪)はかなり硬くなる事もあります。
例えば、一度脂肪吸引を行なった後の再手術の場合、残った脂肪のなかに瘢痕組織(一種の繊維組織と考えて結構です)が増生するため、かなりの硬さを持つことがあります。
また、初回手術の場合でも過去に熱心に運動をされているような方ですと、脂肪が硬さを持っている事もあります。おそらく、運動による筋組織の炎症が、周囲の脂肪細胞に波及するため、瘢痕組織が形成されている可能性があります。
このように、脂肪の状態は様々な要因で硬くなる可能性があり、硬い組織(つまりは、瘢痕組織用のもの)は"脂肪"吸引では充分に除去できないため、手術の効果を判定するためにも、脂肪の硬さの状態の確認は非常に重要と言えます。
皮膚の厚み、弛みの程度
最後に皮膚の状態も非常に重要な因子です。
"脂肪"吸引という名前の通り、吸引するものは脂肪のため、皮膚の厚み次第では効果に制限が出てきてしまいます。
また、脂肪は柔らかく豊富にある場合でも、皮膚のタルミが強い状態だと吸引したのち、弛みが増して余った皮膚が垂れ下がってしまったり、シワが増えすぎてしまう可能性があるため吸引量の調整が必要となってきます。
02 手術の流れ
手術内容
静脈麻酔、或いは全身麻酔によって、患者様が眠った状態になると手術開始です。
術中に患者様が痛みを感じない様に全身管理を行いながら疼痛コントロールを行います。
直径数2~3㎝という小さな切開線から、カニューレという脂肪吸引専用の吸引管を挿入し、メリハリのあるボディラインを意識しながら、しっかりと吸引していきます。
吸引すべきところはしっかりと吸引し、残すべきところは残す。
また、しっかりと吸引する部位であっても、吸引ムラや浅い層を取りすぎないように細心の注意を払いながら、丁寧に脂肪を吸引していきます。
縫合・圧迫固定
脂肪吸引の傷口はカニューレによる無数の反復刺激によりダメージを受けた状態ですので、なるべく傷跡が美しくなるように丁寧に縫合を行う事は勿論、縫合後も傷跡に緊張がかからない様に減張のために処置を行います。
術直後は体内に残った麻酔液を排出すれば、すでに、細くなっていますが、そのまま放置してしまっては、拘縮や瘢痕組織の増生によって効果が半減致しますので、即座に圧迫固定を行う事が重要です。
患者様はまだ寝ている状態か、意識が朦朧としている状態ですので、この痛みを感じないうちに我々が包帯による圧迫と脂肪吸引用の特注の圧迫着で患部を固定していきます。
03 抜糸
抜糸前検診(手術翌日)手術の翌日は吸引部の状態の確認と、患者様ご自身できちんとした圧迫固定が実際に出来るように圧迫指導を含めた検診にお越しいただきます。
抜糸(7~10日)およそ、1週間程度で、創部の抜糸を行います。
顔を除く抜糸は術後7~10日後としていますが、縫合期間が長めの方が切開線の癒着が良い傾向があるため、抜糸までの期間を長めに取られることをお勧めいたします。
また、同時に1週間の時点での患部・圧迫状態の確認、検診を行います。
04 術後の経過
術後の腫れ・むくみは翌日から出現し2週間ほどでピークを迎えます。
術後1カ月後では、すでに浮腫みもかなり引いてきており、細さを実感している頃です。
およそ70~80%程度の完成度と思ってください。
術後からこの時期で最も大切なことは、患部のマッサージを欠かさない事です。
「マッサージでは何も変わらない」という意見もありますが、私の多くの経験上、マッサージを入念にやっていただいている患者様ほど明らかに皮膚の質感が滑らかな仕上がりになっています。
痩身効果自体は吸引量に比例するため、マッサージの効果は乏しいのですが皮膚の凹凸感の少なさや、滑らかさには明らかに違いが埋めれていると感じますので、痛いのは充分わかっていながらも、頑張ってマッサージを継続していくことをお勧めいたします。
その後、3カ月、半年、1年と時間が経過するにつれて、浮腫みも徐々に出にくくなり、皮膚の感覚が戻ってきたり傷跡も薄くなって参りますので、焦らずに経過を見て頂ければと思います。
痩身効果自体は3カ月程度でおおむね(90%程度)の完成と思って頂いて結構ですので、このころには、脂肪吸引効果をしっかりと実感できていると思います。
よくある合併症・失敗例
- 凸凹、弛みが目立つ
脂肪吸引で最も大切な事の一つに、できる限り均一に脂肪を"残す"ということがあります。
脂肪吸引は吸引する事に重点を置きがちですが、術後の仕上がりの滑らかさ、ラインの美しさを考えた場合、どの部位に出れ位の脂肪を残しておくか、或いは均一な層での吸引を心掛ける必要があります。
均一な層での吸引により、術後の凹凸感は大きく変わってきます。
また、ダウンタイム中の患部へのマッサージも非常に重要です。
吸引するところはしっかり、残すべきところは残す、という脂肪食うインを心掛ける事でタルミを最小限にし美しいボディラインを形成します。 -
サイズの変化がない、吸引量が少ない
当然ながら術前術後のサイズの変化量は吸引量に比例し、大きくなります。
以下の例で残すべきところは残す、凹凸感を最小限に、という点は非常に大切であるとお伝えしましたが、それは変化も出ないほど少ない吸引量で良いという意味では決してありません。脂肪吸引はしっかりと細さを出していく、というのが大前提です。
これは手術の技術もさることながら、実際に手術をご希望なさる患者様の術前のご状態を適切に評価できず、実際に見込める効果を誤ってお伝えしているケースもあるようです。
カウンセリングでは、その点も含めたうえでしっかりと患者様の希望をお聞きした上で、適切な評価をいたします。
よくある質問Q.脂肪吸引のリスクや合併症は何がありますか?A.一般的な脂肪吸引のリスク・合併症としては、弛みや凸凹感、傷跡、色素沈着、しびれ感などがありますが、時間の経過とともに軽減していきます。
また、非常に稀な症状としては、脂肪塞栓症などもありますが、術後の経過を充分に観察することで見極める事が可能なケースが多数です。
Q.仕事復帰はいつ頃から可能ですか?A.一般的なダウンタイムと呼ばれる期間としては、痛み(強めの筋肉痛のような症状)は1週間程度、内出血は2週間程度、硬縮と呼ばれる硬さを感じる期間は1~3カ月程度で徐々に収まってきます。
仕事への復帰に関しては、お仕事の内容によって変わって参りますが、上記参考の上、身体に負担がかかりすぎない様にご自身のペースで復帰して頂ければ大丈夫です。